【Excel・kintone・AppSheet】ツールが変わっても迷わない!DXを成功させる「リレーション」の概念

業務改善

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。

前回の記事では、データベースの構造を「整理上手な書類棚」に例えて、データを美しく管理するための基本ルールについてお話ししました。

社内のDXや業務効率化を進める際、「うちはExcelを極めるべきか」「それともkintone(キントーン)やAppSheet(アップシート)のような最新ノーコードツールを導入すべきか」と、ツールの選択で悩まれる担当者の方は非常に多いです。

しかし、一見すると全く別物に見えるこれらのツールも、裏側にあるデータベースの基本概念はすべて同じです。特に重要となるのが、データとデータを結びつける「リレーション(関連付け)」という仕組みです。今回は、ツールが変わっても変わらない「データ運用の本質」に迫ります。

リレーションとは、一言で言えば「別々の表(テーブル)にあるデータ同士を、共通の鍵(IDなど)で紐付ける仕組み」のことです。前回の例え話でいう「書類同士を繋ぐ見えないインデックス紐」ですね。

例えば、「顧客マスター」という表と「売上履歴」という表があるとします。 売上履歴の表に、毎回「顧客の会社名、住所、電話番号、担当者名」をすべて手入力するのは面倒ですし、入力ミスの原因になります。さらに、顧客の住所が変わった場合、過去の売上データをすべて手作業で書き直すのは不可能です。

そこで、売上履歴には「顧客ID:001」とだけ入力し、そのIDを鍵にして「顧客マスター」の情報を引っ張ってくる。これがリレーションです。これを行うことで、データの一元管理が可能になり、業務効率が劇的に向上します。

私たちが普段使っているツールでは、このリレーションの概念がそれぞれの形(機能)に変えて組み込まれています。

Excel(エクセル)の場合: 関数で繋ぐ

Excelでリレーションを表現する代表例が、お馴染みの「VLOOKUP関数」「XLOOKUP関数」です。「売上シート」に入力された顧客IDをキーにして、「顧客マスターシート」から住所や会社名を取り出す。関数という数式を使って、手動でシート間を繋いでいる状態です。

kintone(キントーン)の場合: ルックアップ機能で繋ぐ

kintoneでは、アプリ(表)同士を関数なしで繋ぐことができます。それが「ルックアップ機能」です。「案件管理アプリ」に入力する際、「顧客管理アプリ」から情報をボタン一つで参照して引っ張ってきます。これはまさに、アプリ間でリレーションを構築している状態です。

AppSheet(アップシート)の場合:Ref(参照)型で繋ぐ

Googleのノーコードアプリ作成ツール「AppSheet」では、データの型を「Ref(参照)」に設定することでリレーションを組みます。これを設定すると、アプリ画面で「顧客」を選ぶだけで、その顧客に関連する「注文履歴」が自動的にスマートフォン画面にリスト表示されるようになります。

表現の方法(関数、設定、データ型)は違えど、やっていることは「データ同士をIDで紐付けて、二重入力を防ぎ、正確な情報を引き出す」という全く同じことです。

「新しいツールは難しそう」と身構える必要はありません。裏側のデータベース構造(リレーション)さえ頭に入っていれば、どんなツールを使っても「あ、ここでルックアップ(Ref)を組めばいいんだな」と直感的に使いこなせるようになります。

逆に、この概念がないと、どんなに高機能なツールを入れても「1つのシートにすべてのアナログデータを詰め込む」という、Excel時代と同じ非効率な運用を繰り返してしまうのです。

DXを進める上で、「どのツールを使うか」は実は重要ではありません。大切なのは、ツールが変わっても通用する「データの持ち方の本質(データベースの概念)」を理解することです。

「ExcelのVLOOKUPでやっていたことは、kintoneではルックアップなんだ」「AppSheetならRef型なんだ」と点と点がつながった瞬間、社内のシステム構築力は爆発的に向上します。ツールに振り回されるのをやめて、まずはデータの「繋がり(リレーション)」を意識してみませんか?

次回(最終回)は、これら3つのツールで実際にリレーションを組む際の、具体的な挙動や使い分けについてさらに深掘りしていきます!

apro-incでは、Excelの業務効率化から、kintoneやAppSheetを活用した本格的な社内システムの構築、そしてそれらを支えるデータベース設計のリテラシー教育まで、幅広くサポートしております。 「ツールの導入に失敗したくない」「自社に最適なデータの持たせ方を知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください!

【お問い合わせはこちら|業務改善・DXのご相談】 https://apro-inc.biz/contact/ 【Xで記事について発信しています|フォローして頂けると嬉しいです!】 https://x.com/ayakan_tp

タイトルとURLをコピーしました