こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
システム標準に業務を合わせる「Fit to Standard」のメリットと必要性についてお伝えしてきましたが、いざ実践しようとすると、必ず「最大の壁」にぶつかります。
それが、現場からの猛反発です。
「これまでのExcelの管理方法と違うから使いにくい!」 「現場のやり方を無視して、システムを押し付ける気か!」
こうした声に対して、ただ「決定事項だから」と力技で押し付けても、ツールの形骸化や社内不信に繋がり、DXは失敗します。今回は、現場の反発を乗り越え、納得して進めるための「実践的な仕分け術」をお話しします。
成功の鍵は「強み」と「ただの慣れ」の仕分け
現場が「変えたくない」と主張する業務プロセスには、2つの種類があります。これらをリーダーが明確に仕分けることが重要です。
1. 「自社の競争優位性(強み)」につながる業務
例えば、「他社が真似できない独自の顧客対応」や「製品の品質を保つための特殊な検査工程」など。これがなくなると競合に負けてしまうという業務は、システムを改造してでも残すべき、本当の「独自のこだわり」です。
2. 単なる「これまでの慣れ(非効率)」な業務
「昔からこの手順で処理していたから」「前任者からそう教わったから」という理由だけで続いている事務作業や、二重入力、紙の回覧など。これらは強みではなく、単なる「変化への恐怖」や「慣れ」です。
現場を巻き込む2つのステップ
では、どのようにして現場に「システム標準」を受け入れてもらうべきでしょうか。
ステップ1:「他社もこれで成果を出している」を伝える
現場が反発するのは、「自分たちの仕事が否定された」と感じるからです。「このシステムは、業界でトップクラスの企業が使っている標準的なプロセスで作られている。これに合わせることで、私たちの事務作業も最先端になるんだ」と、システム標準=手本であるという見せ方をします。
ステップ2:仕分けた「定型業務」からプライドを捨てて変える
「お客様に直接関わる営業活動(強み)はカスタマイズを許可するけれど、裏方の経費精算や請求管理(定型業務)は、プライドを捨ててシステムの画面通りにやろう」とルールを決めます。
どこを譲って、どこを標準に合わせるかのライン(基準)を明確に示すことで、現場の納得感は格段に高まります。
AYAKA’s View
Fit to Standardを進めるとき、現場から不満が出るのはごく自然なことです。人間は誰しも、慣れ親しんだやり方を変えるのには強いエネルギーが必要だからです。
でも、業務改善の現場を多く見てきて確信しているのは、「最初の3ヶ月を乗り越えれば、人間は新しい標準に驚くほど馴染む」ということ。
大切なのは、現場を説得することではなく、「システムに合わせることで、皆さんの面倒な事務作業がこれだけ減り、本来の主役であるコア業務に集中できるようになるよ」と、未来の楽な姿を一緒に見せてあげることです。現場の歩幅に寄り添いながら、古い慣習からの脱却をリードしていきましょう!
組織に合わせたDX・業務改善をサポートします
apro-incでは、システムの導入だけでなく、現場の反発を和らげる「チェンジマネジメント(意識改革)」や、業務の仕分けワークショップなども行っています。「現場の説得に悩んでいる」「どこまで標準に合わせるべきか迷う」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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