【現場の本音】kintone・AppSheetへの「大量の要望」をスッキリさばく優先順位のつけ方

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
kintoneやAppSheetでアプリを作って「まずは使ってみて!」と現場に展開した後に、こんな状態になっていませんか?
「Aさんは『項目を増やして』と言うけれど、Bさんは『入力が面倒だから減らして』と言う」
「あれもこれもと要望が10個以上出てきて、どこから手をつければいいか分からない……」
現場からたくさん意見が出るのは、みんなが真剣に使おうとしてくれている証拠なので、とても嬉しいことです。しかし、すべての意見をそのまま取り入れていると、アプリがごちゃごちゃになって全員が使いにくい「お化けアプリ」になってしまいます。
今回は、社内から出た複数の意見をどう整理し、どう優先順位をつければ「みんなが納得して、満足するアプリ」に育つのか、その秘訣をお話しします。
全員が納得する「要望の仕分け」2つのモノサシ
山ほど出た意見をすっきり整理するために、頭の中で次の「2つのモノサシ(軸)」を使って仕分けをしましょう。
- 「効果」のモノサシ: それをやると、どれくらい業務がラクになるか?(全員が喜ぶか、特定の人だけか)
- 「手間」のモノサシ: kintoneやAppSheetで、すぐに直せるか?(数分でできるか、数日かかるか)
この2つの視点を持つと、集まった意見を以下の4つに分類することができます。
| 要望のタイプ | 特徴 | 結論(どうするべきか) |
| ① 今すぐやる(即対応) | 手間がかからないのに、みんながラクになること(例:ボタンの配置変更、選択肢の追加) | 最優先で今日中に直す! |
| ② じっくりやる(計画対応) | 効果は大きいが、設定に少し時間がかかること(例:複雑な自動計算、他アプリとの連携) | 現場に「来週やります」と伝えて進める |
| ③ 後回し(保留) | 手間のわりに、特定の1人しか使わないような細かいこだわり | 「全体の様子を見て検討します」と伝える |
| ④ やらない(却下) | アプリが複雑になり、他の人の入力の手間が増えてしまうこと | 理由を優しく説明して見送る |
みんなが満足する「納得感」の生み出し方
優先順位をつけた後、一番大切なのは「なぜその順番にしたのか、決まったことを現場に見せる(共有する)」ことです。意見が却下された人が不満に思うのは、「無視された」と感じるからです。
満足度を高めるために、以下の工夫をしてみましょう。
- 「不満」はその場で直して見せるタイプ①の「すぐ直せること(入力欄の並び替えなど)」は、意見をもらったその場、あるいは翌日には直して「直したよ!」と見せます。このスピード感だけで、現場は「自分たちの意見を聞いてくれた!」と大満足し、アプリへの愛着が湧きます。
- できない理由は「みんなのため」と伝えるタイプ④の要望を断る時は、「それを入れると、〇〇部の入力作業が3ステップ増えてしまってみんなが大変になるから、今回は見送らせてほしい」と伝えます。組織全体のメリットを理由にすると、大抵の人は納得してくれます。
AYAKA’s View
社内から出る要望をさばく時、担当者様が「1人で抱え込んでジャッジしようとしないこと」が何より大切です。
おすすめは、要望をkintone内の「要望受付アプリ」などに箇条書きで公開しておき、「今、これを順番に直しています」「これはこういう理由で保留にしています」というステータス(状況)を全員が見える状態(オープン)にしておくことです。
進み具合が「見える化」されているだけで、現場のメンバーは「自分の意見が今どうなっているか」が分かり、安心します。
「みんなの意見でアプリがどんどん使いやすく育っている」というプロセスを全員で共有すること。これこそが、一部の人だけが満足するのではなく、組織全体が主体的になる最高の「定着のステップ」になりますよ。
apro-incでは、kintoneやAppSheetの技術的なサポートだけでなく、社内の意見集約や、現場が揉めないためのコミュニケーションの進め方についてもアドバイスを行っています。
「社内の要望が多くてまとまらない」「現場の意見調整に困っている」という担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。社内が一体となるDXの進め方をサポートします。
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