【週末コラム】お盆と実家と、変わったもの変わらないもの|帰省で感じること

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
もうすぐお盆ですね。この時期、久しぶりに実家に帰るという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。あるいは、いろいろな事情で、なかなか帰れないという方も。
帰省というのは、少し不思議な体験だと、いつも思います。数か月、あるいは数年ぶりに実家の玄関をくぐると、いろいろな感情が一度に押し寄せてくる。変わっていないなあ、と安心する部分と、あれ、こんなに変わったっけ、と少し驚く部分。その両方が、同時にやってくるんですよね。
今日は週末コラムとして、この帰省で感じる「変わったもの」と「変わらないもの」について、少しゆっくり書いてみたいと思います。今週は「変わっていくこと」をテーマに記事を書いてきたのですが、その締めくくりに、こういう話もいいかなと思いまして。
変わってしまったものに、はっとする
久しぶりに帰ると、まず、変わったものに気づきます。
親の背中が、記憶より少し小さくなっていたり。白髪が増えていたり。以前は当たり前にできていたことに、少し時間がかかるようになっていたり。子どもの頃に大きく見えた家が、なんだかこぢんまりと感じられたり。近所のあのお店が、いつのまにかなくなっていたり。
こういう変化に気づくと、胸の奥が、きゅっとなります。時間は、ちゃんと流れていたんだな、と。離れて暮らしていると、実家の時間は止まっているような錯覚を、どこかで抱いてしまう。でも、そんなはずはなくて、こちらが日々を過ごしている間、あちらでも同じだけ、時間は進んでいた。その当たり前の事実に、帰省のたびに、静かに気づかされます。
変わってしまったものに気づくのは、少しさびしいことです。でも、それは、時間がちゃんと流れた証でもある。さびしさと、いとおしさが混じったような、あの感情を、私は嫌いになれません。
それでも、変わらないものがある
一方で、驚くほど変わらないものも、たくさんあります。
玄関を開けたときの、あの家のにおい。母親の作る、いつもの味。父親の口ぐせ。仏壇のある部屋の、ひんやりとした空気。子どもの頃から変わらない、その場所の手触りみたいなものが、たしかにそこにある。どれだけ自分が変わって、外の世界がめまぐるしく動いていても、実家に帰れば、変わらずにそこにあるものがある。それは、なんというか、深いところで、ほっとするんですよね。
面白いのは、変わらないものがあるからこそ、変わったものにも気づける、ということです。もし何もかもが変わっていたら、何が変わったのかさえ、分からなくなってしまう。変わらない土台があるから、その上での変化が、はっきりと見える。変わるものと変わらないもの。この二つは、対立しているようでいて、実は支え合っているのかもしれません。
変わることと、大切にすることは、両立する
ここまで書いてきて、これは仕事の話にも、そのまま通じるなと思いました。今週、私は「変わっていく力」について、いくつも記事を書いてきました。成功体験を手放そう、新しいことを学ぼう、と。でも、それは、何もかもを変えてしまえ、という話では決してないんです。
会社にも、変えるべきものと、変えてはいけないものがあります。時代に合わせて、やり方や道具はどんどん変えていく。でも、その会社が大切にしてきた思いや、お客様への姿勢といった「根っこ」の部分は、変えずに守っていく。むしろ、守るべき根っこがしっかりしているからこそ、思い切って表面を変えられる。実家に変わらないものがあるから安心して外の世界で変化できるのと、同じことなんですよね。
変わることと、大切にすること。この二つは、両立します。いえ、両立させなければいけない。変わることばかりに気を取られて、大切なものまで手放してしまっては、意味がありません。逆に、大切にするあまり何も変えられなくなっても、時代に取り残されてしまう。変わらない根っこの上で、しなやかに変わっていく。それが、いちばん強いあり方なのだと、実家の縁側で、ふと思うのです。
この夏、もし帰省される方は、変わったものと変わらないもの、その両方を、どうか味わってきてください。そして、なかなか帰れない方も、心の中の「変わらない場所」に、少しだけ思いを馳せてみてください。その変わらない何かが、きっと、あなたが前に進むための、静かな土台になっているはずですから。
AYAKA’s View
業務改善のコンサルタントというと、「とにかく変えましょう、新しくしましょう」と言う人間だと思われがちです。でも、私がいちばん大切にしているのは、実は「変えてはいけないもの」を、ご一緒に見極めることなんです。その会社の魂とも言える部分を守るからこそ、安心して、他の部分を変えていける。順番が、逆なんですよね。
だから私は、ご相談を受けたとき、いきなり「ここを変えましょう」とは言いません。まず、その会社が大切にしてきたもの、変わらずにあり続けたものを、じっくりうかがいます。その根っこを一緒に確かめてから、では時代に合わせてどこを変えていきましょうか、という話に進む。変わることがこわいのは、大切なものまで失うんじゃないか、という不安があるからです。その不安に、そっと寄り添える相手でありたいと思っています。この夏、ご自身の会社の「変わらない根っこ」について考えたことがあれば、ぜひ聞かせてください。よいお盆を、そして、よい週末をお過ごしください。

▼ お問い合わせはこちら https://apro-inc.biz/contact
▼ 【Xで記事について発信しています|フォローして頂けると嬉しいです!】 https://x.com/ayakan_tp