「後回しにしてきた面倒な一件」に、手をつける日を決める

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
誰にでも、ひとつやふたつ、ありませんか。「やらなきゃいけないんだけど、なんとなく、ずっと後回しにしている、面倒な一件」。
私にも、あります。気は進まないけれど、いつかは、やらなければならない。頭では分かっている。でも、なぜか、手が伸びない。「今日じゃなくてもいいか」「もう少し、落ち着いてから」。そう言い訳しては、また、明日へと、先送りしてしまう。そして、その一件は、片づかないまま、ずっと、頭の隅に、居座り続ける。今日は、この、誰もが抱えている「塩漬けの一件」について、どう向き合うか、お話ししたいと思います。
先延ばしは、気力を、こっそり削る
後回しにしている案件の、いちばんやっかいなところは、放っておいても、消えてくれないことです。むしろ、放っておくほど、じわじわと、私たちの気力を、削っていきます。
不思議なもので、まだ手をつけていない、やりかけですらない案件が、頭のどこかに、ずっと引っかかっているだけで、私たちは、地味に、消耗するんです。以前、「決めるという仕事」の記事で、決まっていない案件が頭に居座ると、体力を削る、という話を書きましたが、これと、同じことです。「あれ、やらなきゃな」という思いが、一日に何度も、ふと、頭をよぎる。そのたびに、少しだけ、憂うつになる。そして、「でも、今日は、いいか」と、また、先送りする。この、小さな自己嫌悪の繰り返しが、実は、けっこう、心を疲れさせているんですよね。
面白いのは、その面倒な一件を、いざ、やってみると、たいてい、「あれ、思ったより、簡単だった」となることです。実際にかかった時間より、「やらなきゃ」と思い悩んでいた時間のほうが、ずっと長かった、なんてことは、よくあります。私たちは、先延ばしにしている間、その仕事の面倒くささを、実際より、大きく、想像してしまうんです。手をつけない限り、その「実際より大きい面倒くささ」を、ずっと、抱え続けることになる。
なぜ、手が伸びないのか
では、なぜ、分かっているのに、手が伸びないのか。理由を、少し、考えてみます。
ひとつは、その一件が、「面倒」だからです。当たり前ですが、これが、いちばん大きい。手間がかかる、気が重い、うまくいくか分からない。そういう仕事は、脳が、無意識に、避けようとします。もっと、簡単で、すぐ終わる仕事のほうに、手が伸びてしまう。そうやって、簡単な仕事ばかり片づけて、「今日も、忙しかった」と、なんとなく満足する。でも、いちばん大事な、あの一件は、手つかずのまま。これ、身に覚えが、ありませんか。
もうひとつは、その一件が、「大きく、漠然としている」からです。何から手をつけていいか、分からない。ゴールが、遠くに見える。そういう案件は、その大きさに、圧倒されて、動けなくなります。「大変そうだ」という印象だけが、先に立って、最初の一歩が、踏み出せない。分からないから、こわい。こわいから、避ける。この悪循環で、案件は、塩漬けになっていくんです。
「やる日」と「最初の一歩」を、決める
じゃあ、どうすれば、手をつけられるのか。私が、効いたと思う方法を、ふたつ、お話しします。
ひとつは、「いつやるか」を、具体的に、決めてしまうことです。「いつか、やらなきゃ」の「いつか」は、永遠に来ません。だから、「今週の、木曜の午前中に、やる」というふうに、カレンダーに、予定として、書き込んでしまう。決めてしまえば、その日が来たら、やるしかありません。「気が向いたら」ではなく、「この日に、やる」。この、日を決めるだけで、ずっと先送りしていたものが、動き出します。以前も、大事なことは、先にカレンダーに確保しよう、という話を書きましたが、面倒な一件こそ、この方法が、効きます。
もうひとつは、その一件を、うんと小さく、砕くことです。大きく、漠然としているから、動けないのなら、「最初の、ほんの小さな一歩」だけを、取り出す。たとえば、「あの面倒な書類作成」なら、「まず、必要な資料を、机に出すだけ」。「気が重い、あの連絡」なら、「まず、宛先を、入力するだけ」。ばかばかしいほど、小さくていいんです。人は、いったん始めると、案外、そのまま続けられるもの。動き出しの、最初のハードルさえ、下げてしまえば、あとは、意外と、進みます。大事なのは、完遂することではなく、まず、着手すること。ゼロを、イチにすることなんです。
九月という、仕切り直しの前に、この、ずっと引っかかっていた一件を、片づけてしまいませんか。あの、頭の隅に居座り続けた一件が、片づくと、驚くほど、気持ちが、軽くなります。ひとつ、大きな宿題が、なくなったような、あの解放感。それだけで、九月の滑り出しが、ずいぶん、軽やかになるはずです。
もし、その「後回しにしてきた一件」が、あなた個人の作業ではなく、会社としての、大きな課題だとしたら。たとえば、「ずっと気になっているけれど、手をつけられていない、業務のあの仕組み」や、「見直さなきゃと思いつつ、放置している、あの非効率」。そういう、組織の「塩漬け案件」こそ、外の力を借りる価値があります。apro-incでは、社内だけでは、なかなか着手できずにいる課題に、一緒に、手をつけるお手伝いをしています。伴走者がいると、一人では踏み出せなかった一歩が、踏み出せるものです。「ずっと、気になっているのに、手をつけられていない課題がある」という方は、ぜひ一度ご相談ください。その塩漬けを、一緒に、片づけましょう。
AYAKA’s View
先延ばしを、「意志が弱いからだ」と、自分を責める方が、います。でも、私は、そうは思いません。面倒なことを、避けたくなるのは、人間として、ごく自然な反応です。だから、大事なのは、意志の力で、無理やり、自分を動かそうとすることではなくて、動き出しやすい「仕組み」を、つくることなんです。やる日を決める。最初の一歩を、小さくする。これらは、意志ではなく、仕組みで、先延ばしを、乗り越える工夫です。
そして、もうひとつ。後回しにしてきたことに、手をつけて、片づけたときの、あの、すっきりとした達成感は、何ものにも、代えがたいものです。ずっと、心に引っかかっていた、小さなトゲが、抜けたような感覚。その、気持ちよさを、一度、味わうと、「もっと、早く、やればよかった」と、思うはずです。この八月の終わりに、ひとつでいいので、その「面倒な一件」に、手をつけてみてください。そして、もし、それが、一人では手に負えない、組織の課題だったら、いつでも、声をかけてください。一緒なら、きっと、踏み出せます。良い一週間を。
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