数字が読めない、が口ぐせになっていませんか|苦手意識を手放す小さな習慣

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
「いやあ、私、数字は苦手で」。
打ち合わせで資料をお見せすると、この言葉が返ってくることが、本当によくあります。しかも、決して能力の低い方が言うわけではありません。むしろ、現場をよく分かっていて、判断力も的確な方が、数字の話になった途端に、すっと身を引いてしまう。「そういうのは、専門の人に任せてるんで」と。
その気持ち、実は私もよく分かるんです。白状すると、私自身、もともと数字が得意なタイプでは、まったくありませんでした。表を見るだけで、頭が「うっ」となる。だから今日は、「数字が苦手」という、あの独特の苦手意識と、どう付き合っていけばいいのかを、かつての自分に語りかけるつもりで、書いてみたいと思います。
「数字が苦手」は、たぶん思い込み
まず、少し勇気の出る話から。「数字が読めない」というのは、多くの場合、才能や頭の良し悪しの問題ではなくて、ただの「慣れていないだけ」だと、私は思っています。
考えてみてください。私たちは、日常では、けっこう数字を使いこなしています。買い物のとき、どっちが安いか瞬時に計算する。今月はちょっと使いすぎたな、と家計をざっくり把握する。これ、立派に数字を読んでいるんですよね。なのに、仕事の資料の数字になると、途端に「苦手」になってしまう。この差は、能力ではなく、「見慣れているかどうか」なんです。
つまり、「数字が苦手」というのは、多くの場合、「仕事の数字を、じっくり見る機会が少なかった」というだけのこと。学生時代の数学のテストで苦い思いをした記憶が、「自分は数字がダメだ」という思い込みになって、大人になっても残っているだけ、ということも多いんです。でも、経営や仕事で必要な数字は、難しい数学とは、まったく別ものです。四則演算が分かれば、じゅうぶん読めます。むずかしい計算能力なんて、いらないんですよね。
全部を分かろうとするから、しんどい
じゃあ、なぜ「うっ」となるのか。ひとつの理由は、資料の数字を、全部いっぺんに理解しようとするからだと思います。
びっしり数字の並んだ表を渡されて、「さあ、これを読み解いてください」と言われたら、そりゃあ、うんざりします。私だって、なります。でも、実は、そのすべてを理解する必要なんて、ないんです。大事なのは、たくさんの数字の中から、「今、注目すべき、ひとつかふたつの数字」を見つけること。全部を分かろうとするのではなく、要点だけをつかむ。これができれば、じゅうぶんなんです。
たとえば、去年と比べて、この数字は増えたのか減ったのか。それだけでも、立派な数字の読み方です。細かい数字の一つひとつではなく、「大きくなったか、小さくなったか」「増えているか、減っているか」。この、ざっくりとした流れをつかむことのほうが、細部を暗記するより、ずっと大事なんですよね。数字は、細かく見るものではなく、大づかみに感じるもの。そう思うと、少し気が楽になりませんか。
「ひとつの数字」と、仲良くなることから
苦手意識を手放す、いちばんの近道は、いきなり全部と向き合うのではなく、「ひとつの数字」と仲良くなることだと思います。
自分の仕事に関係のある数字を、ひとつだけ選んでみてください。それを、毎日でも、毎週でも、定点観測してみる。ただ眺めるだけでいいんです。すると、だんだん、その数字の「いつもの感じ」が分かってきます。「今週はいつもより多いな」「あれ、ちょっと減ったぞ」。そういう感覚が育ってくると、その数字が、ただの記号ではなく、意味を持った「生きた情報」に見えてくる。ひとつの数字と仲良くなれると、不思議と、ほかの数字への苦手意識も、少しずつ薄れていくんです。
これは、以前お話しした「学び直しは、小さく始める」のと、同じ考え方です。数字と仲良くなるのも、拍子抜けするほど小さく始めればいい。一気に決算書を読めるようになろう、なんて思わなくていいんです。まずは、自分に身近な、ひとつの数字から。その小さな一歩が、いつのまにか、「あれ、私、けっこう数字読めるかも」という自信に、つながっていきます。
そして、ここが大事なところなのですが、数字が読めるようになると、仕事の景色が、はっきり変わります。「なんとなく忙しい」が「この作業に時間がかかっている」に変わる。「たぶん儲かっている」が「ここで利益が出ている」に変わる。感覚でしかなかったものが、数字という形で見えるようになると、打ち手が、ぐっと具体的になるんです。数字は、あなたを縛るものではなく、あなたの判断を助けてくれる、心強い味方なんですよね。
もし今、「数字が苦手だから」と、経営や業務の判断を、なんとなくの勘だけに頼っているとしたら、それは少し、もったいないかもしれません。数字と仲良くなるだけで、その勘に、確かな裏付けが加わります。
apro-incでは、「数字が苦手」という方が、無理なく数字と付き合えるようになるところから、伴走します。難しい経営分析を振りかざすようなことは、いたしません。まずは、御社にとっていちばん大事な「ひとつの数字」を一緒に見つけて、それを一緒に眺めるところから。数字を、怖いものではなく、頼れる味方に変えていくお手伝いをします。「数字は専門家任せで、正直よく分かっていない」「感覚だけで経営している不安がある」という方は、ぜひ一度ご相談ください。数字への「うっ」を、一緒にほどいていきましょう。
AYAKA’s View
「数字が苦手」とおっしゃる経営者の方は、本当に多いです。でも、私はいつも思うんです。その方は、数字が読めないのではなく、誰も、やさしく数字の見方を教えてくれなかっただけなんじゃないか、と。難しい専門用語で説明されて、「うっ」となって、そのまま苦手意識だけが残ってしまった。それは、その方のせいではありません。
だから私がお手伝いするときは、専門用語を、できるだけ使いません。「要するに、こういうことですよ」と、日常の言葉に翻訳して、一緒に数字を眺めます。すると、あんなに苦手だと思っていた数字が、「なんだ、そういうことか」と、すっと腑に落ちる瞬間がやってくる。あの瞬間の、ぱっと明るくなる表情が、私はとても好きなんです。数字は、決して怖いものではありません。あなたの味方です。その味方と仲良くなるお手伝いを、私にさせてください。いつでもお待ちしています。

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