DXが進む組織と止まる組織、何が違うのか?

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
8月最初の1週間は、少しテーマを変えて「組織」の話をお届けします。ツールや手順ではなく、それを動かす人と体制の話です。
いろいろな会社を見ていると、同じ規模・同じ業界・似た予算なのに、DXがぐんぐん進む会社と、何年も足踏みする会社があります。最新ツールを入れたかどうかの差ではありません。突き詰めると、差は「決められるかどうか」に集約されます。
止まる組織は「誰も決めない」
止まる組織でよく起きるのが、
- 「一応、上に確認します」で全部止まる
- 反対する人が一人いると先に進まない
- 決めたはずのことが、いつのまにか元に戻る
という現象です。悪意はありません。むしろ慎重で真面目だからこそ、決定が宙に浮くんです。
決められる組織の3つの条件
① 「誰が決めるか」が事前に決まっている
案件ごとに決裁者が曖昧だと、毎回「これは誰の判断?」から始まります。決められる組織は、テーマごとに「この領域はこの人が決める」が先に決まっている。だから議論が結論に向かいます。
② 「決めない」ことのコストが共有されている
決断には失敗のリスクがあります。でも「決めずに放置する」ことにもコストがある——このことが共有されているかが分かれ目です。止まる組織は前者だけを恐れ、進む組織は両方を天秤にかけます。
③ 「小さく試して直す」が許されている
一度決めたら失敗できない、という空気だと、誰も決めたがりません。逆に「まず小さく試して、ダメなら直す」が許されていれば、決定のハードルは一気に下がります。
条件が揃うと、ツールは後からついてくる
おもしろいのは、この3条件が揃っている組織は、どんなツールを入れても定着しやすいということです。逆に条件がないままツールだけ入れても、「決められない組織」がツールの選定や運用ルールでまた止まります。DXがツールの問題に見えて実は組織の問題、というのはここに理由があります。
AYAKA’s View
DXが止まる会社に「御社はツールが足りません」と言うことは、ほとんどありません。足りないのは、たいてい「決める仕組み」の方です。まずは1つ、小さなテーマでいいので「これはこの人が決める」と明文化してみてください。決定が流れ始めると、組織は驚くほど動きます。
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