【週末コラム】夏の夜空と、小さな自分|たまには空を見上げてみる

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
先日の夜、家の外に出たとき、ふと空を見上げたんです。特に理由はありません。ただ、なんとなく。
そうしたら、思いのほか、星が見えました。街の明かりで、そんなに多くは見えませんが、それでも、いくつかの星が、夏の夜空に静かに光っている。しばらく、ぼうっと見上げていました。そして、見上げているうちに、その日ずっと頭を占めていた、あれこれの悩みごとが、なんだか、少し小さく感じられてきたんです。
今日は週末コラムとして、この「空を見上げる」ことについて、少し書いてみたいと思います。お盆に入って、少し時間に余裕のある方も、いらっしゃるでしょうか。のんびり読んでいただけたら。
私たちは、案外、下ばかり見ている
考えてみると、日々の暮らしの中で、空を見上げることって、驚くほど少ないんですよね。
歩いているときは、足元や、前を行く人を見ている。仕事中は、パソコンの画面や、手元の書類を見ている。移動中は、スマホの画面を見ている。気づけば、視線はいつも、自分の目の高さか、その少し下あたりに、固定されている。上を向くのは、天気を確かめるときくらい。私たちの視線は、思っている以上に、狭い範囲を行ったり来たりしているだけなのかもしれません。
視線が狭いと、心の視野も、狭くなる気がします。目の前のことばかり見ていると、それが世界のすべてのように感じられて、小さなことで、いっぱいいっぱいになってしまう。今日うまくいかなかったこと、明日の心配ごと、誰かに言われたひと言。それらが、頭の中で、実際より大きく膨らんでいく。下を向いていると、悩みも、下のほうで、こんがらがっていくんですよね。
だからこそ、たまに空を見上げるのは、いいのだと思います。物理的に上を向くだけで、不思議と、心の視野も少し広がる。狭くなっていた世界が、ふっと開けるような感覚があるんです。
大きなものの前で、悩みが小さくなる
星空を見上げると、悩みが小さく感じられる。これには、たぶん、理由があります。
夜空の星は、気の遠くなるほど遠くにあって、気の遠くなるほど昔から、そこで光っています。その、あまりにも大きくて、あまりにも長い時間の流れの前に立つと、自分の悩みごとが、ふいに、ちっぽけなものに思えてくる。「あんなに広い宇宙の中で、こんなに小さな自分が、こんなに小さなことで悩んでいたんだな」と。決して、悩みが解決したわけではないのですが、その大きさが、正しいサイズに戻る、という感じでしょうか。
これは、卑下しているのではありません。むしろ、逆です。小さなことで悩んでいた自分を、少し許してあげられる、というか。頭の中で膨らみすぎていた不安が、本来の大きさに縮んで、「まあ、なんとかなるか」と思えてくる。星空には、そういう、力の抜き方を教えてくれるところがあります。
以前、余白の話や、何もしない時間の話を書きました。空を見上げるのも、それに近いのかもしれません。何かを解決するためではなく、ただ、詰まっていた心に、すきまを作る。そのすきまから、こわばっていたものが、少しずつ抜けていく。
視点を引くと、見えてくるもの
そして、これは仕事にも通じるな、と思うんです。少し強引かもしれませんが。
日々の業務に埋もれていると、目の前のことしか見えなくなります。この作業をこなすこと、この案件を片づけること。それで頭がいっぱいで、「そもそも、うちの会社はどこへ向かっているんだっけ」という、大きな問いが、見えなくなる。以前、目的を見失う話を書きましたが、あれも、視点が下がりすぎている状態なんですよね。
たまに、意識して視点を引いて、全体を見上げてみる。一つひとつの作業ではなく、会社全体の流れを。今日一日ではなく、この一年、この先の数年を。そうやって高いところから眺めると、目の前では見えなかったものが、見えてきます。「あれ、この作業、全体で見ると、あんまり意味ないかも」「本当に力を注ぐべきは、こっちだったのか」。視点を引くことでしか、見えないものがあるんです。
星を見上げるように、たまには、自分の仕事や会社を、少し離れたところから見上げてみる。この夏の、時間に余裕のあるときは、それにちょうどいいのかもしれません。
AYAKA’s View
私が外部の人間として会社にお邪魔するとき、お役に立てることのひとつが、まさにこの「視点を引く」ことだと思っています。中にいる方は、どうしても目の前の業務に近すぎて、全体を見上げるのが難しい。でも、外から来た私には、少し高いところから、会社全体の流れが見えることがあります。その、俯瞰した景色をお伝えするのが、私の役割のひとつなんです。
もちろん、細かい現場のことは、そこで働くみなさんのほうが、ずっとよくご存じです。だから、近くで見ているみなさんと、少し離れて見ている私とで、両方の視点を持ち寄る。そうすると、どちらか一方では見えなかったものが、立体的に見えてきます。星空を見上げて、悩みのサイズが正しく見えてくるように、視点を引くと、会社の課題も、本当の姿が見えてくる。この夏、ご自身の会社を少し高いところから眺めてみて、「なんだか、方向を見失っているかも」と感じることがあれば、いつでも声をかけてください。一緒に、見上げてみましょう。よい週末を、そして、よいお盆を。

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