「完璧な計画」より60点の「動く仕組み」

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
お盆の締めくくりに、少し背中を押す話を。「完璧に準備してから始めたい」——真面目な人ほど、この気持ちが強いと思います。でも、その完璧主義が、実はDXや業務改善を止める一番の原因になっていることがあります。
なぜ「完璧な計画」で止まるのか
計画を完璧にしようとすると、考えるべきことが無限に出てきます。あの部署はどうする、例外はどう扱う、失敗したら誰の責任か。考えるほど不安が増え、いつまでも始められない。そして時間だけが過ぎていきます。
この連載で繰り返しお伝えしてきた「まず小さく試す」は、この停滞への処方箋です。変化に強いチームの条件も、決められる組織の条件も、根っこは同じでした。
60点で始めると、何が変わるのか
60点で始めると、机上では見えなかったことが分かります。「ここは想定と違った」「現場はこう使うのか」。この生きた情報は、100点の計画をどれだけ練っても得られません。
そして、走りながら直せば、いつのまにか80点、90点になっていきます。完璧を目指して止まっているより、60点で動いて直す方が、結局早く高いところに着くんです。
「60点で始める」ためのコツ
① 範囲を小さく区切る
全社でなく1部署、全業務でなく1業務。小さければ、失敗しても痛くありません。だから始められます。
② 「期限つきの実験」として始める
「1か月試して、ダメなら戻す」と宣言する。後戻りできる形にしておくと、心理的なハードルが一気に下がります。
③ 直すことを前提に設計する
最初から完璧を目指さず、「どうせ直す」と決めておく。そうすれば、60点でも罪悪感なくスタートできます。
完璧主義は「優しさ」でもある
完璧を求めるのは、失敗して迷惑をかけたくない、という優しさの裏返しでもあります。でも、動かないことにもコストがある——これは電子化の優先順位の話でも触れた通りです。60点で始めることは、雑なのではなく、現実的な誠実さなんです。
AYAKA’s View
私がお手伝いする現場でも、成果が出る会社ほど「まず出してみる」のが早いです。完璧な計画書を作る時間があったら、粗くていいので一度動かしてみる。その方が、学びも成果も早く手に入ります。この夏、何か一つ、60点で始めてみませんか。9月の景色が、少し変わっているはずです。
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