【お盆連休コラム】夏の終わりの気配と、少しの寂しさ

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
今日は、送り火の日ですね。迎え火で家に迎えたご先祖様を、再び送り出す日。そして、八月十五日という、この国にとって、特別な意味を持つ日でもあります。にぎやかだったお盆も、そろそろ、終わりに近づいてきました。
まだまだ暑い日が続いていて、夏真っ盛り、という感じなのですが。それでも、お盆を過ぎるこの頃になると、私はいつも、ふと、夏の終わりの気配を感じるんです。理由は、うまく言えません。ただ、空気のどこかに、去りゆくものの気配が、混じり始める。今日は、その「夏の終わりの気配」と、それにともなう「少しの寂しさ」について、送り火の日に、しんみりと書いてみたいと思います。
盛りの中に、終わりの気配がある
不思議なもので、いちばん盛り上がっているときに、ふと、その終わりを感じることがあります。
夏で言えば、まさに今頃です。日中はうだるように暑くて、蝉は盛大に鳴いていて、夏はまだまだ続くように見える。なのに、夕方の風が、ほんの少しだけ、違って感じられたり。日が沈むのが、心なしか早くなったような気がしたり。ひぐらしの、あのもの悲しい声が聞こえてきたり。まだ夏の真っ最中なのに、その中に、確かに、終わりへ向かう気配が、忍び込んでいる。
これは、少しさびしいことです。でも、この「盛りの中の終わりの気配」があるからこそ、今のこの夏が、いっそう、いとおしく感じられるのかもしれません。ずっと続くと思っているものより、いつか終わると分かっているもののほうが、私たちは、大切にしようと思う。夏がいとおしいのは、それが、いつか必ず終わるからなのでしょうね。終わりがあるからこそ、今が輝いて見える。少しさびしいけれど、それは、悪くないさびしさだと思うのです。
終わりを感じる力は、大切にする力
「終わりの気配を感じる」というのは、もしかしたら、大切なものを見つける力と、つながっているのかもしれません。
日々が、ただ続いていくものだと思っていると、私たちは、その一日一日を、なんとなく過ごしてしまいます。明日も、来週も、来年も、同じような日が続く。そう思っていると、今日という日を、特別に感じることができません。でも、「これには、いつか終わりが来る」と感じたとき、目の前の時間が、急に、かけがえのないものに見えてくる。夏の終わりを感じるからこそ、まだ残っている夏の日々を、大切に過ごそうと思える。
これは、夏に限った話ではないのかもしれません。家族と過ごす時間も、今の仕事も、誰かとの関係も。「ずっと続く」と思っていると、当たり前になって、大切にできない。でも、「これは、永遠ではない」と、心のどこかで感じていると、その一瞬一瞬を、丁寧に生きようと思える。終わりを感じる、少しの寂しさは、裏を返せば、今あるものを、大切に思う気持ちなんですよね。
過ぎていくものを、見送る
送り火は、迎えたご先祖様を、また送り出す火です。来てくれたものを、名残惜しく思いながらも、きちんと見送る。この「見送る」という行為に、私は、静かな美しさを感じます。
去っていくものを、引き止めることはできません。夏も、いつか終わる。楽しかった時間も、いつか過ぎる。大切な人も、いつか、いなくなる。それは、どうにもならない、この世の理です。でも、だからこそ、過ぎていくものを、きちんと見送る。その、去りゆくものへの、感謝と名残惜しさを込めた眼差しの中に、生きることの、深いところにある豊かさが、あるような気がするんです。
この夏も、いつか終わります。この連休も、もうすぐ終わります。でも、それを、ただ「終わってしまう」と嘆くのではなく、「良い時間だったな」と、静かに見送れたら。過ぎていくものを、ちゃんと味わって、感謝して、送り出す。そういう心持ちでいられたら、寂しさの中にも、あたたかいものが、残るのではないでしょうか。まだ、夏は続きます。この、盛りの中に終わりの気配が混じる、特別な季節を、どうか、心ゆくまで味わってください。
AYAKA’s View
送り火の日であり、終戦の日でもある今日は、いつも以上に、いろいろなことに思いを馳せる日です。過ぎていったもの、失われたもの、そして、それでも受け継がれ、続いていくもの。にぎやかなお盆の最後に、こうして静かに手を合わせ、思いを巡らせる時間があるというのは、とても大切なことだと感じます。
仕事の話をするような日ではありませんが、ひとつだけ。「終わりを感じるからこそ、今を大切にできる」ということは、実は、会社や仕事にも通じる気がしています。当たり前に続くと思っているものは、いつか、当たり前ではなくなるかもしれない。今ある事業、今いる仲間、今の日常。それらを、当たり前だと思わず、大切に育てていく。そんな心持ちが、長く続く会社をつくるのだと思います。とはいえ、今日は、そんな理屈は抜きにして。過ぎゆく夏と、送り火の炎を、静かに見つめる一日にしていただけたらと思います。連休も、残りわずか。良い時間を、大切にお過ごしください。

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