【知らないと怖い】システムのツケが会社を苦しめる?「技術負債」の正体と対策

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
「昔作ったシステムが、最近やたらと不具合を起こす」 「新しいITツールを導入したいのに、古いシステムが邪魔をして連携できない」
中小企業の経営者様から、このようなお悩みをよく伺います。実はこれ、IT業界で「技術負債(ぎじゅつふさい)」と呼ばれる現象が原因かもしれません。
「うちはIT企業じゃないから関係ない」と思われるかもしれませんが、今やどんな企業もパソコンやシステムを使って仕事をしています。この「技術負債」を放っておくと、気づかないうちに会社の資金と時間をジワジワと奪っていく原因になります。
今回は、開発の知識がなくても分かる「技術負債」の正体と、その恐ろしさについてお話しします。
「技術負債」とは?(お家と借金の例え話)
技術負債を一言でいうと、「過去に『とりあえず動けばいいや』と急いで作ったシステムや、古くなった仕組みが、将来の『ツケ(負債)』になって返ってくること」です。
お金の借金と同じように、システムにも「利息」がつきます。
例えば、雨漏りしている古い家(システム)があるとします。
- その場しのぎの対策: バケツを置いて雨水をしのぐ(コストは安いが、根本解決にならない)
- 根本的な対策: 屋根を大修理する(お金も時間もかかる)
この時、「今は忙しいから」「お金がないから」とバケツを置くだけ(その場しのぎ)にしておくと、数年後には柱が腐って、家全体が崩壊する危機を迎えます。この、放置した結果として後から請求される、莫大な修理コストや手間こそが「技術負債の利息」です。
中小企業でよくある「技術負債」の具体例
あなたの会社でも、以下のような「負債」を抱えていませんか?
- 「継ぎはぎ」だらけのExcelやマニュアル 色々な人がマクロや関数を付け足し続けた結果、作った本人すら構造が分からなくなり、触るとエラーが出る「お化けExcel」。
- Windows7時代の古いパソコンや古いソフト 「まだ動くから」と使い続けているものの、最新のクラウドツールと連携できず、手入力での転記作業が発生している。
- 前任者が作ったkintoneやAppSheetの放置 「とりあえず」で急いで作った簡易アプリをそのまま使い続け、データが増えて動作が重くなったり、二重入力の手間が増えたりしている。
負債を返済するために、明日からできること
借金と同じで、技術負債も「見ないふり」を続けるほど利息が膨らみ、破綻のリスクが高まります。一気に解決しようとせず、以下のステップで少しずつ返済していきましょう。
- 「社内の不便」をリストアップする 「いつもここでエラーが出る」「この転記作業が面倒」という現場の声を書き出します。それが負債のサインです。
- その場しのぎの「継ぎはぎ」をやめる 新しく仕組みを作る時は、目先のラクさだけでなく「5年後も使えるか」「他の人も直せるか」を一歩立ち止まって考えます。
- 定期的な「お掃除(メンテナンス)」の時間を決める 半年に1回、使っていないアプリを消す、古いExcelのデータを整理するなど、システムのお手入れをする習慣を社内に作ります。
AYAKA’s View
ビジネスを急成長させたり、目の前の業務を回したりするために、あえて「今はとりあえず簡易的な仕組み(=借金)でいこう」と判断することは間違いではありません。むしろ、以前お話しした「小さく試す(MVP)」の視点からも、最初は正解と言えます。
問題なのは、「借金をしている自覚がないこと」、そして「売上が安定した後も、その借金を返済(システムの整理・見直し)しないこと」です。
古い仕組みにしがみついていると、社員の貴重な時間が「システムの不具合の対応」という不毛な作業に奪われてしまいます。「最近、ITのせいで仕事がスムーズに進まないな」と感じたら、それはシステムからの『そろそろ借金を返して!』というサインかもしれません。
apro-incでは、企業の皆様が抱える「過去のシステムのツケ(技術負債)」を整理し、これからの時代を生き抜くためのスッキリとしたIT環境へ移行するサポートを行っています。 「自社のシステムが古くて業務の足を引っ張っている」「どこから手をつければいいか分からない」という経営者様は、手遅れになる前にぜひ一度ご相談ください。
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