なぜプロジェクトは遅れるのか?「納期遅れ」を根本から防ぐCCPMとTOCの考え方

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
NotionやBacklogなどのツールを導入し、タスクを綺麗に見える化したはずなのに、なぜかいつも納期ギリギリになってしまう。あるいは、どうしても予定より遅れてしまう。そんな経験はありませんか?
メンバーはみんな真面目に働いているのに、なぜプロジェクトは遅れるのか。この謎を解き明かし、劇的な改善をもたらす強力なフレームワークが「TOC(制約理論)」と、そこから生まれたプロジェクト管理手法「CCPM」です。
今回は、この2つの概念がなぜ業務改善において最強の武器になるのか、分かりやすく解説します。
渋滞の原因を見つける「TOC(制約理論)」
まずベースとなるのが、TOC(Theory of Constraints:制約理論)という考え方です。一言でいうと、「業務全体のスピードは、一番遅い工程(ボトルネック)によって決まる」という理論です。
たとえば、5人のチームでリレー形式の作業をしているとします。他の4人がどれだけ超スピードで仕事をこなしても、途中の1人の処理が詰まっていれば、最終的な成果物が出るスピードはその「一番詰まっている人」のペースになってしまいます。
TOCでは、全体の効率を上げるために「全員を必死に働かせる」のではなく、「どこが一番のボトルネック(制約)になっているか」を見つけ出し、そこへ集中的にリソースを投入して解消することを目指します。
ギリギリの心理をハックする「CCPM」
このTOCの考え方を、プロジェクトの「納期管理」に応用したのが、CCPM(Critical Chain Project Management)です。
多くのプロジェクトが遅れる最大の原因は、実は人間の心理にあります。私たちはタスクの期限を見積もるとき、無意識に「何かあったときのためのバッファ(余裕)」をそれぞれのタスクに足してしまいます。しかし、期限に余裕があると、人間は「まだ時間があるから」と着手を遅らせたり、余計なこだわりを出して時間を使い切ってしまったりしがちです。これを「学生症候群」や「パーキンソンの法則」と呼びます。
CCPMでは、この罠を防ぐために以下のようなアプローチをとります。
- 各タスクのバッファをギリギリまで削る(50%の確率で終わる攻めのスケジュールにする)
- 削った分のバッファを、各タスクの後ろではなく「プロジェクト全体の最後」にまとめてドカンと置く(プロジェクトバッファ)
メンバーは自分のタスクに集中し、もし遅れても「お尻にある全体のバッファ」をどれくらい消費したかで、プロジェクト全体の危険度を測ります。個人の遅れを責めるのではなく、全員で最後のバッファを守り抜くというゲームに変えるのです。
AYAKA’s View
「スケジュールが遅れている」と聞くと、つい担当者のスキル不足やサボりを疑ってしまいがちですが、実は『それぞれのタスクに余裕を持たせる』という、良かれと思ったスケジュールの組み方自体が遅れを誘発していることがほとんどです。個人のバッファをなくして全員の共有財産にする。このCCPMの視点を取り入れるだけで、ツールのタスク表の動きが見違えるほどスムーズになりますよ!
プロジェクトの納期遅れに悩んでいる、あるいはTOCやCCPMの概念を取り入れた自社独自の管理体制をNotionなどで構築したいと考えていませんか? apro-incでは、企業の課題に合わせた業務プロセスの可視化から、ボトルネックの特定、定着しやすいプロジェクト管理手法の導入までトータルでサポートしております。
「いつも納期がギリギリになる原因を知りたい」「自社に合わせたCCPMの仕組みを作りたい」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
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