【週末コラム】夏の朝の、いちばん静かな時間|早起きがくれるささやかな贅沢

こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
先日、たまたま、いつもよりずいぶん早く目が覚めた朝がありました。まだ五時を少し過ぎたくらい。二度寝しようかとも思ったのですが、なんとなく、起き出して窓を開けてみたんです。
そうしたら、外の空気が、驚くほど気持ちよかった。日中のあの暑さが嘘のように、朝の空気はひんやりと澄んでいて、街はまだ静まりかえっている。鳥の声だけが聞こえて、道を行く人もほとんどいない。「ああ、夏の朝って、こんなに静かで、豊かだったんだ」。しばらく忘れていた感覚に、はっとしました。
今日は週末コラムとして、この「夏の朝の、いちばん静かな時間」について、少し書いてみたいと思います。早起きのすすめ、というと少し説教くさいので、そうではなくて、あの時間の心地よさを、ただお裾分けするような気持ちで。
一日で、いちばん自分だけの時間
夏の早朝が特別なのは、暑くないから、というだけではありません。あの時間は、一日のうちで、いちばん「自分だけの時間」なんですよね。
日中は、仕事があり、人との関わりがあり、次々と対応すべきことがやってきます。自分のペースは、どうしても、まわりの都合に合わせて崩れていく。夜になれば、疲れてしまって、何かをする気力も残っていない。でも、朝のいちばん早い時間だけは、まだ誰にも邪魔されない、まっさらな自分の時間なんです。電話も鳴らない。メールも来ない。誰かに呼ばれることもない。その静けさの中に、ぽつんと自分だけがいる。
この、誰にも急かされない時間の豊かさを、私たちは、忙しさの中でつい忘れてしまいます。いつも何かに追われて、自分のための時間なんて、後回し。でも、朝の三十分、いえ、十分でもいい。その静かな時間を持てるだけで、一日の始まりが、まるで違ってくるんです。あわてて飛び起きて、バタバタと家を出るのと、少しだけ早く起きて、静かにコーヒーを一杯飲んでから出るのとでは、その日一日の心持ちが、不思議と変わってきます。
何かをするためじゃなく、ただ、味わう
早起きというと、「その時間で何か有意義なことをしなきゃ」と、つい考えてしまいがちです。勉強するとか、運動するとか、仕事を片づけるとか。もちろん、それもいいのですが、私は、朝の静かな時間を、そういう「生産的な何か」で埋めなくてもいいと思っているんです。
先日、余白の話を書きました。何もしない時間が、人を回復させてくれる、という話です。夏の朝の時間も、それと同じでいい。ただ、窓の外を眺める。淹れたてのお茶を、ゆっくり味わう。まだ涼しい空気を、深く吸い込む。何も生み出さなくていい。ただ、その静かなひとときを、味わうだけ。その「ただ味わう」時間が、心の奥を、静かに満たしてくれます。
考えてみれば、夏の朝の涼しさは、一年のうちでも、限られた期間の、限られた時間にしか味わえない、贅沢なものです。冬には、この時間はまだ暗くて寒い。日中は暑すぎる。夏の、早朝の、あのわずかな時間帯にだけ、あの澄んだ心地よさは訪れる。そう思うと、なんだか、その時間が、ずいぶん貴重なものに思えてきませんか。せっかくの夏なのですから、その季節の贈り物を、少しだけ受け取ってみるのも、いいのではないでしょうか。

早く起きるより、早く休むこと
とはいえ、「よし、明日から早起きするぞ」と意気込むと、たいてい続きません。これは、早起きに限らず、何にでも言えることですよね。だから、無理に早起きを頑張るのは、おすすめしません。
もし早起きを試してみたいなら、コツはひとつ。早く起きようとするのではなく、夜、早く休むこと、です。当たり前のようですが、これが案外、見落とされがちなんです。睡眠時間を削って早起きしても、それはただの寝不足で、日中に響くだけ。そうではなくて、夜の時間を少し早く切り上げて、そのぶん、朝を早める。夜だらだらと過ごしていた時間を、朝の静かな時間に、そっと移し替える。そんなイメージです。
夏は、夜も暑くて寝つきにくかったりしますが、それでも、少し早めに休む工夫をしてみると、翌朝の目覚めが変わります。そして、あの静かな朝の時間を一度味わうと、「明日もあの時間を過ごしたいな」と、自然に早く休みたくなる。無理に自分を律するのではなく、心地よさに引っぱられて、いつのまにか習慣になっていく。それが、いちばん続くやり方だと思うんです。
この週末、もし早く目が覚めたら、二度寝する前に、少しだけ窓を開けてみてください。夏の朝の、いちばん静かな時間が、そこに広がっているはずです。その静けさは、きっと、あなたの一日を、そして一週間を、そっと支えてくれます。
AYAKA’s View
業務改善のコンサルタントが、朝の静かな時間の話を、と思われるかもしれません。でも、私がお伝えしたいことは、いつも根っこでつながっているんです。効率よく働くのも、無駄をなくすのも、けっきょくは、こういう「自分を取り戻す時間」を、ちゃんと持てるようにするためだと、思っているからです。
仕事に追われて、朝から晩までバタバタして、静かに自分と向き合う時間なんてどこにもない。そんな毎日は、どこかで、すり減ってしまいます。会社の中の無駄をなくして、時間にゆとりが生まれれば、朝の静かな時間や、家族との時間や、自分をいたわる時間が、少しずつ戻ってくる。私がやりたいのは、そういう「豊かさの余白」を、みなさんの暮らしに取り戻すお手伝いなんです。「毎日忙しすぎて、自分の時間なんて全然ない」という方こそ、一度、その忙しさを一緒に見直させてください。あなたの一日に、静かな朝の時間が戻ってきますように。よい週末を、そして、よい夏をお過ごしください。
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