こんにちは、apro-incの業務改善・DXコンサルタント、AYAKAです。
前回の記事では、システム標準に業務を合わせる「Fit to Standard」の概要をお話ししました。
「でもAYAKAさん、昔からシステムは自社の業務に合わせて作るもの(特注)だったよね?」と思われる方も多いはずです。その従来のやり方を「Fit to Gap(フィット・トゥ・ギャップ)」と呼びます。
なぜ、これまで正解とされてきた「Fit to Gap」が、今のDX時代には「通用しない落とし穴」になってしまうのか。その違いを分かりやすく比較してみましょう。
「Fit to Gap」vs「Fit to Standard」徹底比較
これまでのシステム導入(Fit to Gap)は、「自社の現状の業務」をスタートラインにしていました。システムと業務の「差(ギャップ)」を埋めるために、莫大な費用をかけて特注のプログラムを追加開発(アドオン)していたのです。
二つの手法の違いをまとめると、以下のようになります。
| 比較項目 | 従来のやり方 (Fit to Gap) | これからのやり方 (Fit to Standard) |
| 主役 | 従来の「業務プロセス」 | システムの「標準機能」 |
| 開発手法 | 足りない機能を特注で追加する | 機能をそのまま使い、業務を変える |
| 導入コスト | 追加開発が多く高額になりやすい | 追加開発をしないため低コスト |
| 導入スピード | 設計・開発に数年かかることも | 最短数ヶ月でのスピード導入が可能 |
| 法改正対応 | その都度、有償の改修が必要 | クラウド側が自動でアップデート |
なぜ今、特注システムは「リスク」なのか?
最大の理由は、「ビジネスの形が変わるスピードが早すぎるから」です。
数年かけて数億円で自社専用の完璧なシステムを作ったとしても、完成した頃には市場環境が変わり、そのシステムがすでに時代遅れになっている…という悲劇が日本中で起きています。
さらに、ガチガチにカスタマイズされたシステムは「ブラックボックス化」しやすく、将来的に誰も触れない「老朽化システム(レガシーシステム)」へと成り下がってしまいます。
今の時代に求められているのは、独自のこだわりを捨ててでも、「安く、早く、最新のシステムを導入し、時代の変化に合わせて会社を柔軟に変えていくこと」。だからこそ、Fit to Standardが選ばれているのです。
AYAKA’s View
かつては「自社の業務にシステムを合わせるのが現場への優しさ」だと言われていました。でも、その結果できあがったのは、法改正のたびに動かなくなり、維持費だけで経営を圧迫する複雑なシステムだったりします。
「うちの会社は特殊だから、既存のシステムは合わない」というのは、実は思い込みであるケースがほとんどです。他社と差別化すべきではない「一般的な事務作業」まで特注で作る必要はありません。過去のやり方に縛られず、最先端のツールの力をそのまま借りる勇気を持ちましょう!
組織に合わせたDX・業務改善をサポートします
apro-incでは、古いシステムからの脱却や、クラウドツール(SaaS)をベースとした新しい業務プロセスの構築を支援しています。「特注システムからの乗り換えを検討したい」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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